「鮨たか尾」は長崎市の思案橋、飲食店が連なる繁華街の一角にある。
雑然とした街の中、整然としたファサードで空気感の違いをつくりだした。
客席は外の喧騒から距離感をとるために入口には小さな帳場のある空間を設けている。
この空間では曲面の左官壁が空間に優しさを与えている。
客席はカウンターのみの7席。桧の無垢材によるカウンターは職人によって磨き上げられ、
鮨を握る店主の背景になる弁柄色の左官壁と共に凛とした空気をつくりだしている。
photo : Fujinari Miyazaki