CHILITOLI自由食堂 & たちまち

  • ©Mai Yamashita
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壱岐島の芦辺浦にあるCHILITOLI自由食堂とわたしたちが地元で活動している「たちまち」の拠点です。

芦辺港を目の前にした築60年の空き家の改修です。まちの人や旅人など様々な人がふらっと立ち寄れる場となることが求められました。この古い家が変わることを通して、空き家の可能性を考えるきっかけになればと考え、改修前には地域の人や子どもたちに、この空き家の現状を見てもらうために解体ワークショプを行いました。

元の建物をなるべくそのまま活かし、できるだけ恣意的でない自然な状態をつくることを大切にしました。仕上は全て施主、地域の人たちや子どもたちで行うことで、愛着のもてるここにしかないものとなりました。たちまちの拠点は、放課後や休日に子どもたちの居場所として開放するフリースペースとして活用しています。さらに壱岐市の空き家相談窓口としても機能することになります。子どもたち、食堂のお客さん、そして住まいの相談に来る人、とさらに空間と人が混ざり合う場へとなります。そこにはどんな時間と空間が現れてくるのかこれからが楽しみです。

かつてまちの人が思い思いの時間を過ごしていた海際に少しずつですが人が寄り、このまちに新しい風が吹き出しています。